FXを始めたばかりの皆さん、こんにちは!
相場の分析方法ってたくさんあって、何から始めたら良いか迷いますよね。
そんなあなたにおすすめなのが、移動平均線です。
「名前は聞いたことあるけど、何だか難しそう…」
そう思った方も大丈夫!この記事では、移動平均線の基本的な知識から、実際のトレードでの活用方法まで、図解をたっぷり使ってわかりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたも移動平均線を使いこなせるようになり、FXトレードがもっと楽しくなるはずです!
1. 移動平均線とは?【基本のキ】
まず、移動平均線がどんなものなのかを見ていきましょう。
移動平均線とは、過去の一定期間の価格(終値など)の平均値を線で結んだものです。
ローソク足のように、1本1本の値動きを見るのではなく、一定期間の平均的な価格の動きを一目で把握することができます。
図解1:移動平均線のイメージ(赤線、青線、黒線)

上の図のように、ギザギザしたローソク足の動きに対して、移動平均線(赤線、青線、黒線)はなだらかに、相場の大きな流れを示しているのが分かりますね。
移動平均線の種類
移動平均線には、計算方法によっていくつかの種類がありますが、一般的に使われるのは以下の2つです。
- 単純移動平均線(SMA): 過去の一定期間の価格を単純に足して、期間数で割ったもの。
- 指数平滑移動平均線(EMA): 直近の価格に重きを置いて計算されたもの。SMAよりも直近の値動きに敏感に反応します。
まずは、基本的な単純移動平均線(SMA)から理解しておけば大丈夫です。
2. 移動平均線の見方と基本的な使い方
移動平均線がどんなものか分かったところで、次は実際の見方と基本的な使い方を見ていきましょう。
(1) トレンドの把握
移動平均線の最も基本的な使い方は、相場のトレンド(方向性)を把握することです。
- 移動平均線が右肩上がりの場合:上昇トレンドの可能性が高い
- 移動平均線が右肩下がりの場合:下降トレンドの可能性が高い
- 移動平均線が横ばいの場合:**レンジ相場(方向感がない状態)**の可能性が高い
図解2:移動平均線とトレンド

上の図では、移動平均線が右肩上がりになっているため、全体的に価格が上昇するトレンドであることが分かります。
(2) 売買シグナル
移動平均線は、売買のタイミングを探るためのヒントにもなります。
- ゴールデンクロス: 短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けるサイン。買いのサインと言われています。
- デッドクロス: 短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けるサイン。売りのサインと言われています。
図解3:ゴールデンクロスの例(赤丸付近)

上の図のように、2本の移動平均線を使うことで、相場の転換点を見つけやすくなります。
(3) サポートライン・レジスタンスラインとしての活用
移動平均線は、相場のサポートライン(下値支持線)やレジスタンスライン(上値抵抗線)として意識されることがあります。
- 上昇トレンド中: 価格が移動平均線で支えられやすい(サポートライン)
- 下降トレンド中: 価格が移動平均線で跳ね返されやすい(レジスタンスライン)
図解4:サポートライン・レジスタンスライン

このように、移動平均線は、トレーダーが相場の状況を判断し、戦略を立てる上で非常に役立つツールとなります。
3. 移動平均線の設定期間の目安
移動平均線を使う上で重要なのが、期間の設定です。どのくらいの期間の平均を見るかによって、線の動きや捉えられるトレンドが変わってきます。
一般的に使われる期間の目安は以下の通りです。
- 短期(5日~25日): 短期的なトレンドや売買のタイミングを捉えやすい
- 中期(25日~75日): 中期的なトレンドを把握しやすい
- 長期(75日~200日): 長期的なトレンドの方向性を確認しやすい
これらの期間を組み合わせて使うことで、より多角的な分析が可能になります。
図解5:短期(赤線)・中期(青線)・長期(黒線)の移動平均線

上の図では、短期・中期・長期の3本の移動平均線を表示しています。それぞれの線の動きを見ることで、より詳細な相場分析を行うことができます。
4. 移動平均線を使う上での注意点
移動平均線は非常に便利なツールですが、万能ではありません。使う上での注意点も理解しておきましょう。
- ダマシが多い: 特に短期の移動平均線は、一時的な値動きに反応しやすく、誤った売買シグナル(ダマシ)が出ることがあります。
- 遅行性がある: 移動平均線は過去の価格の平均値なので、どうしても値動きに対して遅れて反応する傾向があります。
- 相場が大きく変動した直後には機能しにくい: 急激な価格変動があった場合、移動平均線が実勢価格から大きく乖離してしまうことがあります。
これらの注意点を理解した上で、他のテクニカル分析と組み合わせるなどして、移動平均線を活用することが重要です。
まとめ
今回は、FXの移動平均線について、基本的な知識から具体的な使い方、注意点までを解説しました。
移動平均線は、
- トレンドの把握
- 売買シグナルの発見
- サポートライン・レジスタンスラインの認識
など、様々な用途で活用できる強力なツールです。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひあなたのFXトレードに取り入れてみてください。
【最後に】
FXはリスクも伴う投資です。移動平均線などのテクニカル分析は、あくまでトレードの判断材料の一つとして活用し、ご自身の責任において取引を行うようにしてください。
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